最近食卓に向かうとき感じることは、素材を活かした食べ方よりも、油を使った濃厚な外国料理や、失われていく日本伝統の味、そして衰退していく日本の農業など、決して明るいイメージではありません。
　
そして、ふっと足元を見たとき、私たちの慣れ親しんだ、漬物も同じではないかと気づきました。国内自給率がどんどん落ち込み、諸外国に原材料を捜し求め、尚かつ、作り方や食べ方まで簡便化してきた漬物。
　

私たち日本人は、色とりどりの野菜を使った漬物を、連綿と食べ続ける事によって健康を維持してきました。そして、千年以上も前から脈々と受け継がれてきた漬物の食文化を次世代へ継いでいくには、「安全・安心であること」「本当の美味しさであること」そんな原点に立つ事が大切だと思いました。
　
新しくなった小夜子は、「やさい・きれい・まいにち」をスローガンに掲げています。このスローガンには、『食生活に不足しがちな野菜を、漬物をプラス一品することで野菜摂取の礎にし、毎日の食卓にお届けしたい』という想いが込められています。
香味小夜子では、昔ながらの伝統的食文化である漬物を引き継ぎつつ、多様化した皆様の食卓のシーンに合った漬物を日々開発して参ります。
　
そして、もう一つ大事にしていることは「原材料にこだわり、作り方にこだわり、味にこだわる」こと。原料仕入れから製造・販売と一環した品質管理体制を構築し、御取引様から製造工場を含めた管理マニュアルに基づくコンプライアンスの徹底を図り、作り手、売り手、お客様とすべての方が喜ぶ一助足らん事を目指し、今後も本物の漬物を作っていく所存です。